竹内結子さんの死に思う
2020-09-27


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朝起きると、TVのデータ放送で天気情報とニュースを確認するのが日課なのだが、人気俳優の竹内結子さんが亡くなり、自殺と思われるというニュースに衝撃を受けた。
昨年結婚して今年出産して、普通に考えれば幸せ一杯のはず。
けれど、もしかしたら、誰もがそう思うことに落とし穴があったのかもしれない。
私には、人気俳優である竹内結子さんの生活や内面は推し量りようも無いけれど、マリッジブルーやマタニティブルーという言葉もある通り、幸せなはずの出来事は、実は大きなストレスにもなる。
周囲に幸せだと思われている時に、悩みがあるとは言いだしにくいだろう。幸せそうに振る舞わなければと思うかもしれない。

私は若い頃からあまりTVを見なかったし、芸能界にそれほど関心は強くないけれど、竹内結子さんというと映画「いま、会いにゆきます」の印象が強い。その印象とは全く違うタフな役柄の主演作もあり、最近TVで目にした時には、何だか痩せて疲れが顔に出ているように感じたけれど、TVのコメンテーターもそんなことは言わなかったので、私の勘違いかなあと思っていた。

最近、芸能人の自殺が多い。
報道はされないけれど、一般人の自殺も再び増加傾向にあるようだ。
平成23年までは毎年3万人を超えていた自殺者数は、自殺防止の様々な取り組みが功を為してか、減少傾向にあったのだが、おそらくはコロナ禍が影響して増加に転じたのだろう。

猛暑の頃には、熱中症による死者が大変な数になった。
2010年以降毎年千人を超えていて、特に熱中症死者数が多い東京都では、8月18日現在の8月のコロナ死亡者9人に対して、熱中症死亡者は10倍以上の103人だったらしい。
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新型コロナウイルスによる死者数の合計は、国内とクルーズ船を合わせて本日時点で1,563人。
対して、自殺者の数は、8月だけで全国で1,854人。

熱中症や自殺による死者数は、新型コロナウイルスによる死者数を遥かに超えているのだ。

   ※ 新型コロナウイルスによる死者数は「特設サイト 新型コロナウイルス」による
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   ※ 自殺者数は厚生労働省のホームページ掲載の資料による。   
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   ※ 熱中症死亡者の統計……総務省消防庁
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コロナ禍で、孤立する人が増えてしまった。
熱中症は猛暑が原因ではあるけれど、自宅や畑や農業用ハウスで亡くなる高齢者の数は、声掛けによって減らせたかもしれない。冷房を付けよう、暑い時間の外出は危険だと声を掛けることで、少しは減らせたかもしれない。

自殺者の数の多さも、コロナ禍による失業で衣食住に困ったとしても、孤立せずに繋がりがあれば、守れた命があったかもしれない。生活に困っていなくても、孤立は人を絶望に追いやるに十分だ。私自身が、孤立により、生きることに何の希望も見いだせなくなったように。


私は、10年前、仕事の傍ら週末に大学で半年間の講習を受け、「地域QOL推進委員」の認定を受けて、「自殺防止フォーラム」にも参加していた。
「自殺防止フォーラム」は、大会を終えた後、形を変えて現在も続いているのだが、私は今は参加していない。その理由は、参加者たちの姿勢と取り組みの方向性に疑問を持ったことと、自殺者を救おうとしているはずの人達からの心無い言葉によって傷付いたからだ。


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